≡津軽三味線用語大辞典≡
【と】5

【トキワ】 ときわ
 三味線糸のメーカー名。「常盤糸」で有名。特にテトロン製の2の糸は、触感・音質ともに優れているとして、高い人気を誇る。

【糸】 →関連事項
No.127 by りょう メール
2005/02/22 [Tue] 02:36
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【トランス】 とらんす
 テクノから分岐した音楽の新ジャンル。高速で激しく揺れる単調なリズムにより催眠効果を生む事から「トランス」と名付けられた。基本的にはダンスミュージックであり、主にクラブシーンで演奏される。歴史的にはサイケデリックの流れを汲み、ヒッピー的要素が強い。ヘヴィなリスナーは、やはり何故か自然を愛し、ガンジャを愛し、大麻の価値を切々と説き、自由を謳い、オーガニック信仰どっぷりな傾向にある。そういう意味においても、本来はどちらかと言えばアンダーグラウンドなジャンルなのだが、エイベックス等有名レーベルやアーティストの活動もあり、現在ではユーロビートに代わり、ヒップホップに並ぶダンスミュージックとしての地位を占めている。
 音楽的には、単一コードによるリフレインが軸になる。音数が多くテンポも速いため、津軽三味線奏者が比較的対応しやすいと言える。そもそもがサイケデリックの流れを汲む音楽なので、様々な民族音楽と結合・融合して発展することも多いため、トランスの側からも和楽器の参加が歓迎される傾向にある。三味線に限って言えば、演奏に当たり格別の知識・技術も必要なく、要するにじょんから節をリズムに合わせて弾いていればそれで良いので、数多くの演奏家がトランスにチャレンジしている。
 しかし、ほとんどの津軽三味線奏者はクラブ文化に触れておらず、トランスを甚だしく勘違いしている場合も多い。
 かつて、民謡は若者に媚びを売り、「ジーパン民謡」「ロック民謡」など、最新流行を採り入れるべく腐心した。腐心しながらも、いずれも本質を突くまでには至らず、きわめて浅いアプローチで終始している。結局のところ、80年代の「ロック」が「トランス」に置き換わっただけで、三味線奏者が自らのコンプレックスを克服していない証左だろう。逆に言えば、民謡関係者から最も遠い位置にある、「カッコいい若者の音楽」こそがトランスなのである。
 ロック民謡については、「ロック」の項を参照。

【ロック】 →関連事項
No.140 by りょう メール
2005/08/23 [Tue] 23:09
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【胴】 どう
 三味線の本体部分。花梨製の木枠で、表裏両面に皮を張って使うもの。各面中央に丸く木目がでているものが高級とされる。また、一部高級品には内部に「綾杉」と呼ばれる細工が施してある。
 大きさは通常「五分」と呼ばれるサイズで、小さいものは四分、大きいもので七分大まである。一般には、大きい方が太く力強い音が出ると言われるが、大きい方が必ずしも良いわけではない。大きければ大きいほど撥打ちに力を要するとも言われ、弾ききることができるか否かは奏者の腕次第。そして最終的にはそれぞれの好み次第でもある。

【綾杉】 →関連事項
【皮】 →関連事項
No.91 by りょう メール
2005/01/24 [Mon] 05:54
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【胴掛け】 どうかけ
 胴の肘の当たる部分を覆うカバーの名称。津軽三味線の場合は津軽塗製品が主で、通常の津軽塗・貝殻入り(ラメ入りに見える)・手描きのねぶた絵など、様々な種類がある。価格は5万〜10万円ほど。他にも、総鼈甲製(20万円程度)や純銀製(10万円程度)の高級品から、アクリル製(2万円程度)、革製(5千円程度)など、さまざまなバリエーションがある。
 三味線の音の影響するとして硬い素材にこだわる奏者もいるが、ほとんどの人は装飾品的に、好みのデザインの胴掛けを使っているようだ。
No.46 by kanko メール ホーム
2005/01/17 [Mon] 15:20
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【胴貼りゴム】 どうはりごむ
 胴の下部に貼り付け、構えた際に三味線が膝から滑らないようにするもの。ラバー製とラテックス製の二種類があり、どちらを使うかは好みの問題。

【胴】 →関連事項
No.109 by りょう メール
2005/01/29 [Sat] 01:39
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